続命湯とはどんな漢方薬なのか

脳梗塞などの脳血管障害。その後遺症により手足にしびれが生じたり言葉が上手く話せなくなってしまうといった症状が出ることがあります。続命湯(ぞくめいとう)はこれらに対して適応となる漢方薬です。
また、効能として高血圧、頭痛、関節痛、神経痛などの痛みやめまい、耳鳴りといった症状を緩和させる効果もあるとされています。

配合されている生薬は以下の通りです。

麻黄(まおう)……発汗作用、鎮咳作用、利水(※体内の水の流れを正す)作用などがある。
桂皮(けいひ)……発汗作用、止痛作用、解肌(※発汗)作用などがある。
杏仁(きょうにん)……止咳作用、去痰作用、平喘(呼吸の改善)作用、通便作用などがある。
当帰(とうき)……活血(血の流れをよくする)作用、補血作用、止痛作用などがある。
川芎(せんきゅう)……駆瘀血(※血の滞りを改善する)作用、活血作用、鎮静作用、鎮痛作用などがある。
人参(にんじん)……強壮(※身体に活力を与える)作用、健脾(※脾胃の機能を正常にする)作用などがある。
乾姜(かんきょう)……健胃(※胃の機能を正常にする)作用、温裏(※寒さを散らす)作用、鎮痛作用、鎮痙作用、化痰(※痰を除く)作用などがある。
甘草(かんぞう)……健胃作用、鎮痛作用、鎮痙作用、去痰作用などがある。
石膏(せっこう)……清熱作用、止渇作用、沈静作用などがある。

使われている生薬は主に全身の血液循環を高め、痺れや痛みの緩和と運動機能の改善を目的とした配合となっています。血流が改善されることで高血圧の症状も抑えられるため、それに伴う諸症状にも良い効果が発揮されるでしょう。

続命湯とは何の症状に効く漢方薬なのか

続命湯の効能は主に脳梗塞の後遺症に代表されるような手足のしびれや言語障害などに対して用いられます。

脳梗塞とは、脳の血管が詰まってしまったり、狭くなってしまうなどが起こり脳の血流が堰き止められてしまう病気です。高齢者に多くみられるものですが、高血圧や高脂血症などを持つ方の場合も発症リスクが高いです。
脳への血流が滞ってしまうとそれから数時間のうちに脳は栄養不足によって壊死してしまい、放置すればさらに悪化を続けます。
前兆症状には、手足のしびれ、ろれつが回らないなどの言語障害、顔面麻痺による表情の異常、視野の異常、言葉が理解できない、文字が満足に書けないなどといったものがあります。発症から対処までの時間でその後の後遺症の程度は大きく変わってしまうため、異常を察知した場合には大至急病院で検査を受けてください。

続命湯とはどのように使うものか

続命湯を煎じたものを食間もしくは食前に服用します。
なお、服用する際は安易に自己判断せず医師の診断を仰ぎ、用法用量を守って正しく使うようにしてください。
特に、脳血管障害などの既往のある方は血液や血管に作用する薬などが処方され継続して服用されていることも多いかと思います。複数の薬効が多量に重なると身体に対して悪影響が生じやすく大変危険ですので御注意ください。

副作用はあるのか

配合されている生薬の影響により高血圧や心疾患のある方は病態が悪化する可能性があります。
また、他の内服薬との併用による配合生薬の大量摂取によって副作用が生じることがあります。個人によって体質に合わなかったり、アレルギー反応などが出ることもあるかと思いますので、実際に使用してみて何か異常を感じた場合にはすぐに使用を止め、処方した医師や薬剤師に相談するようにしてください。