喘四君子湯とはどんな漢方薬なのか

喘四君子湯(ぜんしくんしとう)とは虚弱体質で体力のない方、胃腸が弱い方を対象とした気管支ぜんそくや息切れを改善するための漢方薬です。

配合されている生薬は以下の通りです。

人参(にんじん)……強壮(※身体に活力を与える)作用、健脾(※脾胃の機能を正常にする)作用などがある。
大棗(たいそう)……強壮作用、健脾(※脾胃の機能を正常にする)作用、鎮静作用、利尿作用などがある。
甘草(かんぞう)……健胃(※胃の機能を正常にする)作用、鎮痛作用、鎮痙作用、去痰作用などがある。
陳皮(ちんぴ) ……健胃作用、駆風(※腸内のガスを排出する)作用、去痰作用、鎮咳作用などがある。
縮砂(しゅくしゃ)……安胎(※妊娠を安定させる)作用、健胃作用などがある。
厚朴(こうぼく)……整腸作用、健胃作用、去痰作用などがある。
生姜(しょうきょう)……発汗作用、健胃(※胃の機能を正常にする)作用、鎮吐作用などがある。
茯苓(ぶくりょう)……利水(※体内の水の流れを正す)作用、健脾作用、安神(※精神を安定させる)作用などがある。
紫蘇子(しそし)……解熱作用、鎮咳作用、健胃作用、潤腸作用、利尿作用などがある。
桑白皮(そうはくひ)……止咳作用、利水(※体内の水の流れを正す)作用、消腫(※腫れ物を消す)作用、緩下(※緩やかな下剤)作用などがある。
沈香(じんこう)……鎮痛作用、鎮静作用、抗菌作用、止嘔作用、平喘(※呼吸困難を改善する)作用などがある。
木香(もっこう) ……鎮痛作用、整腸作用、抗菌作用、止瀉(※下痢止め)作用などがある。
蒼朮(そうじゅつ)……健胃作用、整腸作用、利尿作用などがある。
※蒼朮に代わり類似の作用を持つ白朮(びゃくじゅつ)を配合していることもあります。

四君子湯という胃腸症状の改善と体内水分量の調整に効果が高い漢方薬に、止咳作用、平喘作用、抗菌作用などに優れた生薬を合わせて作られた漢方薬です。胃腸の働きを高め、体力をつけながら呼吸器の症状の改善を促していくように作られています。

喘四君子湯とは何の症状に効く漢方薬なのか

喘四君子湯の効能は主に体力のない方、高齢者、胃腸の弱い方などを対象に気管支ぜんそくや息切れの改善に用いられます。

気管支ぜんそくとは、気管支が慢性的な炎症症状によって狭窄したり刺激に対して過敏になってしまうことによって起こり、発作的な呼吸困難や咳、喘鳴といった症状が繰り返される病気です。その原因は諸説、或いは個人差があり、アレルギー反応であったり精神的なストレスであったり遺伝であったりと様々です。

なお、気管支ぜんそくに使われる漢方薬は他にもあり、アレルギーが原因の疾患の場合には「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」や「小柴胡湯(しょうさいことう)」、精神的なストレスが原因の場合には「神秘湯(しんぴとう)」などが適している場合もあります。ご使用の際には医師や薬剤師と相談し、症状に合わせた漢方薬を選ぶようにしてください。

喘四君子湯とはどのように使うものか

喘四君子湯を煎じたものを食間もしくは食前に服用します。
なお、服用する際は安易に自己判断せず医師の診断を仰ぎ、用法用量を守って正しく使うようにしてください。

副作用はあるのか

他の内服薬との併用による配合成分の大量摂取によって副作用が生じることがあります。
加えて、個人によって体質に合わなかったり、アレルギー反応などが出ることもあるかと思います。実際に使用してみて何か異常を感じた場合にはすぐに使用を止め、処方した医師や薬剤師に相談するようにしてください。