漢方とは自然にある生薬(しょうやく)を用いるものです。

その漢方の中でも、お酒好きな方やお酒の付き合いが多い方にも好まれているものにはウコン(鬱金)があります。

ウコンとは

近年、二日酔いにも効くと謳われているウコンが入ったドリンクは有名です。
他にも錠剤や粉剤でウコンが入った漢方薬のCMはよく耳にします。

また普段の生活でも、ウコンは香辛料としてカレー等に使用されています(カレー専用のウコン)。

ウコンの種類

ウコンはショウガ科の植物で根と茎の部分を使用しています。

熱帯性植物でインド・中国南部・台湾、そして日本にも自生しています。
採取時期によっては大きくハルウコンやアキウコンと分けられます。

ウコンの作用とは

ウコンは体を温める作用があり、肩関節周囲炎(腕)・肩等の血行不良による痛みに用いられるほか、利胆作用(胆汁を分泌させる作用)、子宮収縮作用もあります。

そのため普段の生活でも、油の消化や女性の子宮等の冷えの諸症状にも効果があるとされています。

ウコンの性質

ウコンは”涼”の性質をもった漢方です。
これは体を冷やすものではなく、漢方の医学的な考え方に基づくものです。

そのため冷え性の人には向かないとされています。

ウコンは二日酔いの薬ではない

ウコンにはクルクミンというポリフェノールの一種が含まれています。

クルクミンは胆汁の分泌を盛んにして、食べ物の脂の分解に効果を発揮して脂ものを食べた時の胸焼けを抑えてくれます。
それと同時に肝臓の機能も強化にも効果がありあます。

ウコンの主な働き

ウコンの代表的な働きには「疎肝、理気、止痛、去オ」があります。

●疎肝:肝の気滞による胸や脇のあたりの張りや不快感・生理不順・生理痛等に効く
血の巡りを良くして肝機能を高めて、気が滞りから起こるうつ状態も解消する

※血の巡りを良くする半面、乾燥に注意する必要あり

●理気:気を巡らせる・機能を回復する
うつ状態も解消

●止痛:腎臓・胆のう系の痛みを止める

●去オ:血の巡りを整えてる・月経の血の巡りにも効く

ウコンを飲むことは必ずしも良いことばかりではありません。
適量であれば肝臓の諸症状に効果があるものの、多飲することで肝臓の病気になることもあります。

漢方薬は体質・体調に合わせて量も考える必要があります。

漢方医が勧める二日酔いに効く薬

●五苓散(ごれいさん)

体質(証)にはあまりこだわらず、口が渇き、尿量が少ないことを目安に広く用いられています。

無駄な水分を取り除いて吐き気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)、めまい、頭痛等に適応します。

二日酔いの気持ち悪さにも、アセトアルデヒド(酒が代謝されてできる)を尿として排出してくれることから効果が期待できます。

●半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

体力が普通程度あり、みぞおちの張りやつかえ感があるときに向きます。

胃腸の働きを良くして、二日酔いの他にも食欲不振や胃もたれ、吐き気や嘔吐、お腹のゴロゴロ、下痢、口内炎や神経症にも適応します。

吐き気やむかつきを取り除いてくれるので、常備薬としても勧められている漢方薬です。

さいごに

二日酔いに効くと言われているウコンは多飲することで死に至ることもあります。

そのため二日酔いの漢方薬を選ぶ際にも自分の体質・体調・種類・量にも気を付けて服用するようにしましょう。