白湯で飲むエキス剤が多い現代の漢方薬は手軽で便利です。

一方で生薬を煎じて服用する漢方薬は、より生薬の効果があり、個人に合わせた細かい加減ができる利点があります。

煎じ薬とは

煎じる:生薬を水などで煮てその成分を出すこと
煎じた汁は湯液といいます。

漢方薬・生薬は煎じたその日のうちに飲みましょう。

煎じ器の選び方

煎じる容器は土瓶等の焼き物やガラス製のものが良いとされています。

鉄や銅のものは避けた方が良いでしょう。
無ければホウロウ鍋やアルミのやかん等でも良いとされています。

漢方自動煎じ器であれば自動で抽出してくれます。

煎じ方

1.容器の中へ1日分の漢方薬・生薬を入れて水を加えます。
水の量は500~600mlを目安に入れます。

漢方薬はムラができないように生薬を袋から出してバラして煎じましょう。

2.中火で火にかけます。
沸騰してきたら弱火にして煮こぼれがないようにしましょう。

このとき火力が弱すぎることで有効成分が十分に引き出せず、強すぎることでアクを引き出して飲みにくくしてしまうことがあります。
火力は中火より少し弱い火力で沸騰させましょう。

※その生薬によって何分煮立たせるかは異なります。
およそ20~30分が目安です。

3.容器の蓋をとって軽く煮立たせます。
※揮発性(常温で気体化)のある生薬は蓋をしたほうが良いです。

水の量が半分に減ったら火を止めて茶こし等でこしましょう。
煎じたものは朝・昼・晩に分けて服用します。1回量の目安は100mlです。

できれば温かいうちに飲んで体を温めて効果を上げましょう。
残りは冷蔵庫に入れて服用前に温めます。

自動煎じ器を使う場合

ワンタッチでタイマーをセットすれば自動で漢方薬ができあがります。

自動煎じ器は、吹きこぼれ防止の他、火力調節や安全機能、タイマー設定等も豊富で忙しい毎日にも最適です。

飲み方

食前(30 分~1 時間前)または食間等の空腹時に服用します。

体調が悪く空腹時の服用で気分が悪くなるようなときには食後に服用します。

冷めた薬や冷蔵庫で冷やした漢方薬は温めなおす・お湯を足す等して飲みます。
※電子レンジは薬の効果が変化します。

漢方薬の保存方法

煎じた漢方薬は保温ポットであれば長時間温めておくことができます。

梅雨時や夏場の熱い時には必ず冷蔵庫に保存しましょう。
※ペットボトルは避けたほうが良いです。

生薬は常温で保存して、梅雨時や夏場は冷蔵庫で保存します。
※このときアルミホイルで袋ごと包むとより良いです。

煎じ終えた生薬

煎じ終えた生薬は二番煎じとしてお茶として飲むのも良いとされています。

また数袋分の生薬を、多めの水で煎じてお風呂に入れる方法もあります。

まとめ

漢方薬は煎じ薬にすることでより生薬本来の味を楽しむことができたり、本来の生薬の効能をそのまま得ることができるメリットがあります。

※エキス剤の漢方薬の有効成分は煎じ薬の70%以上です。

また”液体の煎じ薬”の効果が、より体へ吸収しやすくしてくれます。

生薬も食べ物と同じで質の良いものとそうでないもの、価格・効果・生薬の刻み方でそれぞれ大きく異なります。

煎じ薬の生薬もより自分に合ったものを選んで健康な毎日を過ごしましょう。