二日酔いは漢方で改善を

二日酔いがつらいとき、様々な方法を試したことがあるでしょう。
その一つに、漢方もおすすめしています。症状に合わせて、漢方を選ぶことで、症状を和らげたり、体を強くしたりと助けてくれます。
せっかくの休みが二日酔いで終わってしまうのはもったいないです。早めに対処して、自分自身も快適な一日を過ごせるように体をいたわってあげましょう。もしも、どれを飲めば良いのか悩んだ場合は五苓散(ゴレイサン)を選んでください。比較的どんな方にもおすすめ出来る漢方です。
また、きちんと効果的な漢方を選ぶには、専門医などに相談することもおすすめです。

二日酔いに効く漢方はウコン以外にも

漢方は自然の生薬(しょうやく)のいくつかを組み合わせたものです。

二日酔いの漢方といえばウコンが有名ですが、他にはどのような漢方薬があるのでしょう。

柴苓湯(サイレイトウ)

体の中の水分循環を元に戻してくれる働きのある簡保医薬です。
無駄な水分を取り除いてくれるので、むくみや下痢、嘔吐などにも効果的です。
働きとしては、五苓散(ゴレイサン)に似ているところがありますが、それにさらにほてりやのぼせを足したのが柴苓湯(サイレイトウ)です。飲みすぎによる熱っぽさなどのときにも使用できます。
人によっては、五苓散(ゴレイサン)と黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)の併用をする方もいますが、その効果を狙うのならば柴苓湯(サイレイトウ)を一種類飲むだけでも良いでしょう。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
黄ごん(オウゴン)
半夏(ハンゲ)
人参(ニンジン)
甘草(カンゾウ)
生姜(ショウキョウ)
大棗(タイソウ)
猪苓(チョレイ)
茯苓(ブクリョウ)
蒼朮(ソウジュツ)か白朮(ビャクジュツ)
沢瀉(タクシャ)
桂皮(ケイヒ)

 

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

体力があり、血圧が高くのぼせ気味の人によく用いられます。
特に顔が赤く、イライラ・緊張・不安を伴うときにおすすめです。

体の熱や炎症をとり機能の亢進を鎮めて”心と体のバランスを調和”させます。

具体的な症状では、高血圧に伴う頭重感や肩こり・めまい・耳鳴りやほてり、不眠、動悸、胃炎、鼻血等の出血に適応します。

【ブレンドされている生薬】
黄連(オウレン)
黄ごん(オウゴン)
黄柏(オウバク)
山梔子(サンシシ)

五苓散(ごれいさん)

体質にそれほどこだわらずに使用できます。
水分循環を改善して無駄な水分を取り除きます。

具体的には吐き気や嘔吐、下痢、むくみ、めまい、頭痛、だるさ等に適応します。
口が渇き、尿量が少ないことも使用目安にあります。

黄連解毒湯と併用も可能です。
ウイスキーや焼酎等の水割りを多く飲み、頭痛、顔のむくみ、胃内停水による吐き気、体のだるさなどの症状を示しているときにもおすすめです。

【ブレンドされている生薬】
猪苓(チョレイ)
茯苓(ブクリョウ)
蒼朮(ソウジュツ)か白朮(ビャクジュツ)
沢瀉(タクシャ)
桂皮(ケイヒ)

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

普通程度の体力で暑がりの人によく処方されます。
みぞおちが張り、つかえ感のあるときに向きます。

胃腸の働きを改善して、食欲不振や胃もたれ、食欲不振、吐き気や嘔吐、お腹のゴロゴロ、下痢等も治します。
また、口内炎や神経症にも最適です。

黄連解毒湯や五苓散との併用も効果的です。
特に頭痛・むくみがある場合は五苓散を併用します。

【ブレンドされている生薬】
半夏(ハンゲ)
黄ごん(オウゴン)
黄連(オウレン)
人参(ニンジン)
乾姜(カンキョウ)
大棗(タイソウ)
甘草(カンゾウ)

加味益気湯(かみえっきとう)

虚弱体質で心身疲労している人に適応します。

胃腸の働きを改善して体力も回復、元気を取り戻すのを助けます。
食欲不振、胃弱、夏やせ、こじれて長びく風邪、痔、病中・病後、手術後などで体力が弱っているときにも適応します。

アルコール性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、腹水、黄疸の症状にも効果があります。

白芨(びゃくきゅう)

健康食品にも使用される白芨は、濃度の高いアルコールや飲酒過多に最適です。

主に一気飲みをして胃に穴があき、多量の吐血をするマロリー・ワイス症候群が発生したときに用いられます。
※マロリー・ワイス症候群は飲酒後、繰り返して嘔吐・出血し、胃に縦走潰瘍が認める場合をいいます。

白芨は基本的には粉末にして服用すると良いようです。
単独で用いる場合は、粉末にしてぬるま湯か、お粥といっしょに飲むと一定の効果が期待できます。

酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)

お酒は嫌いな人が無理をして飲む必要はないものの、お酒自体は「適量であればどの良薬よりも体に良い」とされています。

中毒性がなくお酒が好きな人が「全く飲まない」と断酒することは返ってストレスを溜めることもあるでしょう。

お酒好きな人は楽しむ程度に晩酌して、体に悪影響が出ないようにしましょう。

さいごに

ビール、ウィスキー、焼酎、ワイン等の二日酔いには以上のような漢方薬がおすすめです。
一般的には、お酒を飲み終わってからの症状に漢方薬で解毒します。

しかし、漢方薬は症状よりも患者さんの体質に合わせて処方されることから、自分勝手に判断して服用しないようにしましょう。

ウコン等は飲み過ぎることで死に至ることもあります。
比較的緩やかな副作用も、飲み合わせや体質・体調、薬の種類によっては強い副作用や気持ち悪さが出ることもあるので注意しましょう。