漢方で憂鬱な気分を吹き飛ばす

現在のストレス社会の中では、気持ちが落ちて憂鬱になることも少なくありません。それが原因で体調を壊したり、不眠に陥ったり、女性の方だと婦人科系の病気になったりと様々な悪影響が起こってしまいます。漢方の力で、落ち込んだ気持ちを通常に戻し、明るく元気に生活できるよう活用しましょう。
憂鬱な気分と言っても様々なので、自分の症状に合っていると思うものを選ぶ必要があります。どのような種類があるのかなど、参考にしてみてください。

憂鬱な気分の方におすすめの漢方

・加味逍遙散(カミショウヨウサン)
憂鬱な気持ちから、イライラしたり、不安を抱えてしまっている時におすすめの漢方薬です。血行を良くする働きと、上半身を冷やす働きがあるので、頭にカーッと血が上ってしまっても、冷静になれるようにしてくれます。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
芍薬(シャクヤク)
蒼朮(ソウジュツ)
当帰(トウキ)
茯苓(ブクリョウ)
山梔子(サンシシ)
牡丹皮(ボタンピ)
甘草(カンゾウ)
生姜(ショウキョウ)
薄荷(ハッカ)

・柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
気持ちの高まりを抑え、神経質なところを和らげてくれる漢方薬です。色々と気を使いすぎている人や、気が小さくなってしまう人に効果的でしょう。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
竜骨(リュウコツ)
牡蛎(ボレイ)
黄ごん(オウゴン)
大黄(ダイオウ)※この漢方を含まないメーカー有
半夏(ハンゲ)
人参(ニンジン)
茯苓(ブクリョウ)
桂皮(ケイヒ)
生姜(ショウキョウ)
大棗(タイソウ)

・加味帰脾湯(カミキヒトウ)
気持ちが繊細な人や、体が弱まっている人におすすめの漢方薬です。憂鬱な気持ちが加速し、貧血や胃腸への影響が出た時にも効果的になります。
【ブレンドされている生薬】
人参(ニンジン)
蒼朮(ソウジュツ)か白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
甘草(カンゾウ)
生姜(ショウキョウ)
大棗(タイソウ)
酸棗仁(サンソウニン)
竜眼(リュウガン)
遠志(オンジ)
当帰(トウキ)
黄耆(オウギ)
木香(モッコウ)
柴胡(サイコ)
梔子(シシ)

・抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)
強張った筋肉を緩めてくれるもので、リラックスした状態へと変えてくれる漢方薬です。憂鬱すぎて何もやる気が起きないというときにはおすすめです。
子供の夜泣きなどにも使われる漢方なので、体が弱っている人でも使用できます。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
釣藤鈎(チョウトウコウ)
蒼朮(ソウジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
当帰(トウキ)
川芎(センキュウ)
陳皮(チンピ)
半夏(ハンゲ)
甘草(カンゾウ)

・桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
ホルモンバランスを整え、気持ちを安定させてくれる漢方薬です。そのため、女性特有の生理痛や便秘などによる憂鬱さを解消するにはぴったりになります。腰痛や肩こりなどにも有効で、なんとなく毎日だるさを感じる、疲れが取れないというときに用いてみましょう。
他にも、肥満タイプで憂鬱な方などにも効果を期待できるものです。
【ブレンドされている生薬】
大黄(ダイオウ)
芒硝(ボウショウ)
桃仁(トウニン)
桂皮(ケイヒ)
甘草(カンゾウ)

漢方で胃腸の悩みを解消する

六君子湯(リックンシトウ)は、胃腸の調子を整え、胃もたれや吐き気、食欲不振や軟便などに使われる漢方薬です。主に痩せ型の人に用いられることが多く、自分でエネルギーを作り出すのが苦手な、疲れやすい人におすすめされます。
六君子湯には、蒼朮(ソウジュツ)か白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、人参(ニンジン)、半夏(ハンゲ)、陳皮(チンピ)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)がブレンドされています。

六君子湯の漢方について

・蒼朮(ソウジュツ)か白朮(ビャクジュツ)…蒼朮はキク科ホソバオケラまたはその変種の根茎、白朮はキク科オケラまたはオオバナオケラの根茎からできる漢方です。どちらも胃腸の調子を整えてくれて、漢方を処方する会社によって変わってきます。
・茯苓(ブクリョウ)…サルノコシカケ科マツホドの菌核を輪切りにしたものです。胃腸を整えてくれる作用があり、むくみや下痢など、体内の水分に関係するものを調整してくれる漢方です。
・人参(ニンジン)…ウコギ科のオタネニンジンの根で、朝鮮人参、高麗人参というと日本人に馴染みのある名前でしょう。強壮作用があり、元気を取り戻してくれる漢方です。
・半夏(ハンゲ)…サトイモ科カラスビシャクの根茎から出来ています。鎮吐作用や去痰作用があり、吐き気などを静めてくれる漢方です。
・陳皮(チンピ)…ミカン科ミカンもしくはそれに近い柑橘系の成熟果皮から出来ます。健胃作用もあり、胃のムカムカを取ってくれます。
・大棗(タイソウ)…クロウメモドキ科ナツメの果実で、漢方薬では様々な成分同士衝突を防ぐために使用されています。そのため、様々な漢方薬に入っている漢方です。
・生姜(ショウキョウ)…ショウガ科ショウガの根茎で、発散作用があります。さらに、健胃作用もあるため、吐き気などを静めてくれます。
・甘草(カンゾウ)…マメ科ウラルカンゾウもしくはそれに近い植物の根から出来ます。甘みのある漢方なので、甘み付けとしても良く様々な漢方薬に使用されています。

六君子湯の主な効能

胃もたれや食欲不振など、胃腸に関係する悩みを解決してくれる漢方薬です。元気を取り戻す漢方でもあるので、疲れやすい人や、貧血気味、冷え症でお悩みの人も使用できます。
他にも、吐き気やつわりの症状にも用いられます。

六君子湯を飲む際の注意点

まず、漢方は何を飲むにしても、持病のある人、薬を飲んでいる人は医師や専門医に確認しておいてください。これは、市販薬の場合も含みます。
また、甘草を含む他の漢方薬と併用して飲むと、甘草の摂取しすぎによって偽アルドステロン症の副作用が出る場合があります。注意してください。

六君子湯の飲み方

漢方薬の場合は、基本的に食前か空腹を感じた時の食間に飲みます。
顆粒の場合は、お湯で溶かしてから飲みます。これは、水でも構いませんが、常温の水をおすすめしてます。
食欲がない場合や、吐き気がある場合は、胃の負担も考えて食後にしても大丈夫です。

六君子湯で考えられる副作用

六君子湯を服用したときに考えられる副作用は、胃がムカムカしてしまったり、食欲がなくなることです。これ自体あまり起こることは無く、起こったとしても次第に慣れていきます。
甘草を大量に取ると、むくみや血圧の上昇のある偽アルドステロン症が出ることがあるので、飲みすぎには注意してください。
他にも、重く副作用が出ると、吐き気やしびれの症状が出てくるため、すぐに医者へ連絡をしてください。

漢方薬で吐き気を静めよう

吐き気を感じるというのは、心でも体でも何かしら不調を訴えている証です。しかし、同じ吐き気でもその原因は様々です。薬で一時的に抑えることも必要ですが、漢方で吐き気の原因を改善していくこともとても大切になります。
ぜひ、自分の原因に合ったものを選び、体を労わってあげましょう。自分に何が合っているか分からないときや、なかなか効かないと思っている場合は、一度専門医に相談することをおすすめします。

吐き気におすすめの漢方

・五苓散(ゴレイサン)
体内の水分について正常に戻してくれる漢方薬です。
下痢や水を飲みすぎているけれど排出できない場合などに使用されます。水の飲みすぎによる吐き気にはこの漢方薬を選びましょう。むくみにも使用できるので、体が上手く水分を循環できていない場合は試してみましょう。
【ブレンドされている生薬】
猪苓(チョレイ)
茯苓(ブクリョウ)
蒼朮(ソウジュツ)か白朮(ビャクジュツ)
沢瀉(タクシャ)
桂皮(ケイヒ)

・小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)
胃に水分が溜まっているのを感じる吐き気にはおすすめの漢方薬です。つわりや胃腸炎にも使用できる漢方薬で、むくみが気になる場合にも効果的です。
しかし、あまり体力のない人だと使用を控えている漢方薬なので気を付けましょう。
【ブレンドされている生薬】
半夏(ハンゲ)
生姜(ショウキョウ)
茯苓(ブクリョウ)

・半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)
精神的に落ち込んでしまうことによる吐き気を感じた場合にはおすすめの漢方薬です。
心だけでなく、体を正常にするためにコントロールしてくれるので、肌の調子も整いやすくなります。胃が鳴るような下痢や、ストレスによる胃もたれや食欲不振の時にも良いでしょう。
ただし、甘草(カンゾウ)を含む他の漢方薬と併用して飲むと、摂取しすぎによって偽アルドステロン症の副作用が出る場合があるので注意してください。
【ブレンドされている生薬】
半夏(ハンゲ)
黄ごん(オウゴン)
黄連(オウレン)
人参(ニンジン)
乾姜(カンキョウ)
大棗(タイソウ)
甘草(カンゾウ)

・苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)
こちらも、精神的に落ち込んだ時におすすめの漢方薬です。ただし、こちらはめまいを感じるような吐き気の場合に使用します。他にも、息切れや動悸などの症状にも有効とされます。
ただし、吐き気が強い場合には、五苓散(ゴレイサン)の方がおすすめです。
【ブレンドされている生薬】
茯苓(ブクリョウ)
蒼朮(ソウジュツ)か白朮(ビャクジュツ)
桂皮(ケイヒ)
甘草(カンゾウ)

・半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)
体が弱っているときに使用できる漢方薬です。めまいを伴っている吐き気で、体が弱っている場合にはおすすめです。
また、体調が悪く食欲がわかない人、冷え性の人にはおすすめ出来、消化機能の働きを高めてくれるので試してみましょう。
【ブレンドされている生薬】
半夏(ハンゲ)
白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
沢瀉(タクシャ)
天麻(テンマ)
人参(ニンジン)
黄耆(オウギ)
乾姜(カンキョウ)
陳皮(チンピ)
黄柏(オウバク)
麦芽(バクガ)
生姜(ショウキョウ)