併用禁忌とは

併用禁忌とは、飲み合わせとして悪いと言われているものです。例えば薬を2種類一緒に飲んでしまうと、両方の薬の効果を下げてしまったり、効果が出すぎてしまい体に異変が出るものなど、体へ悪い影響を与える可能性が出てきます。
漢方は自然のものだから、そんなに影響がないと思っているのならば、それは間違えです。
もしも、体調不良で薬をもらったときなどには、飲みたい漢方などをきちんと医師や薬剤師に説明をし、飲んでも大丈夫なのかをきちんと確認しましょう。

漢方で併用禁忌なもの

併用禁忌な漢方をご紹介します。しかし、ここに挙げるのは一例なので、必ず医師や薬剤師に聞いておく必要があります。

・甘草(カンゾウ)について
カンゾウは主要成分がグリチルリチン酸の作用と言われています。
グリチルリチン酸は、ステロイドホルモンの1種、アルドステロンと似た作用があると言われているものです。
アルドステロンとは、血液のナトリウムを再度吸収、そしてカリウムを排泄し、血圧を一定に保つ働きを持っています。偽アルドステロン症とも言われ、低カリウム血症、血圧上昇、筋力が衰えたり、全体の疲れがなかなかとれなくなったりします。
もちろん、通常通りの使い方ならば問題ないのですが、強心薬や利尿薬を飲んでいる場合は注意する必要があります。
甘草(カンゾウ)は、甘み付けに漢方で良く使われているので、色々な漢方をすでに混ぜてあるものを飲む場合、注意をする必要があります。薬を飲むときには、改めて確認しておきましょう。

・麻黄(マオウ)について
エフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリンなど、交感神経を刺激する作用や、代謝を促進する作用などがあります。
そのため、エフェドリンやテオフィリンなど同じような作用を持つ薬を飲む場合には避ける必要があります。

・柴胡(サイコ)について
インターフェロンという肝炎治療に用いられる薬との併用は避けてください。
間質性肺炎を生じることが考えられます。
小柴胡湯という柴胡(サイコ)を多く使っている漢方薬に関しては、禁忌の指定もされています。それ以外、柴胡(サイコ)を使っているからと禁忌にはなっていませんが、使用には注意が必要になります。

・大黄(ダイオウ)について
センノサイドという成分が入っていて、腸内細菌によってレインアンスロンへ変換され、それにより腸が刺激を受け、蠕動運動を促進します。そのため、お腹の調子が悪い場合や、便秘薬を飲んだ時などにはお腹を下してしまう可能性があるので避けましょう。

・膠飴(コウイ)について
主要成分はマルトースやデキストリンなどです。
αーグルコシダーゼ阻害薬アカルボースと一緒に飲むと、便秘や腹痛、嘔吐などの症状が出る場合があります。

・その他
タンニンを多く含む生薬は、基本的に薬と一緒に飲むのはやめてください。あまり一緒に飲む機会はないものだと思いますが、例えば先ほど挙げた大黄(ダイオウ)、その他桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、牡丹皮(ボタンピ)などはタンニンを多く含んでいます。
また、漢方の併用禁忌はここに記載しきれないほどあります。例えば、妊婦さんはまた別の注意点が出ることもあるので、ここに書いてあることだけを守ればいいというわけではないので注意しましょう。