漢方薬とは自然にある生薬(しょうやく)のいくつかの種類を混ぜ合わせたものです。現在ウコンを使った漢方薬は二日酔いにも最適なものとなっています。

では、漢方とアルコールにはどのような関係があるのでしょう。

漢方の飲み方

漢方薬は食べ物の影響を受けやすいことから食前もしくは食間(空腹時)に服用します。

漢方の顆粒は、お湯で溶かしてから飲みやすい温度にして”ゆったりした気分”で飲むと良いとされています。しかし、体調や体質によってはこの限りではありません。

●吐き気等の症状があるときには冷たい水で飲む

●食欲減退・吐き気があって服用できないときには食後でも良い

漢方薬と晩酌

漢方は即効性がある薬ではないことから薬とアルコール飲料を一緒に飲むことで薬の作用を弱めてしまうことがあります。

しかし、漢方の種類によってはお酒と一緒に服用することでより効果を発揮する漢方薬もあります。

※普段のお酒の飲み方では「漢方を服用する人はアルコールを飲んではいけない」といった制約はありません。

酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)

お酒は嫌いな人が無理をして飲む必要はないものの、お酒自体は「適量であればどの良薬よりも体に良い」とされています。

中毒性がなくお酒が好きな人が「全く飲まない」と断酒することは返ってストレスを溜めることもあるでしょう。

お酒は体質改善の漢方薬で体質を整えた後に、楽しむ程度に晩酌するのが良いでしょう。

睡眠とアルコール

漢方を服用する人は必ずしも断酒する必要はありません。

しかし、毎日のようにお酒を飲む人は「お酒は質の良い睡眠を妨害することもある」ことを頭に入れておきましょう。

お酒は「体を温めてほどよくリラックスした状態」にさせる一方で、寝つきが悪くなったという人は1,2日お酒をお休みすることで睡眠が改善されます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

高齢者等の体が衰えている人向きの漢方薬です。
体力が低下して顔色もすぐれず、冷えを伴う時に向きます。おへその下の下腹部に張りがないことも使用目安にあります。

体の弱った機能を元気にして足腰の痛みやしびれ、腎機能低下にともなう夜間頻尿、性機能低下、筋力低下に伴う下半身の衰え、他にも乾燥肌や湿疹にも用いられます。

体力があり、暑がりでのぼせ傾向の方には不向きです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

婦人向けの漢方薬です。
肌が白く体力があまりない人に向いています。

血行を良くして体を温めて疲れや冷え性、貧血、生理不順、生理痛、生理に伴う不快な症状、不妊症、むくみ、頭痛、めまい、肩こり、更年期障害、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。

八味地黄丸の地黄と当帰芍薬散の当帰は胃をもたれやすくしますが、アルコールと共に服用することで胃腸の不快感はなくなり、水で溶けない物質も溶かしてより効果的な作用が期待できます。

お酒が苦手な人は無理をして飲む必要はありません。

1日のアルコール摂取量目安

●ビール(5%) 500ml
●清酒(15%) 180ml
●ウィスキー・ブランデー(43%) 60ml
●焼酎(35%) 180ml
●ワイン(12%) 180ml

これらの漢方薬と相性の良いアルコールは適量を取り入れて心と体に優しい生活を送りましょう。