漢方とは自然にある植物や鉱物に含まれる薬成分を配合したものです。

漢方のメーカーといえばツムラが有名ですが、他にはどのようなメーカーがあるのでしょう。

株式会社ツムラ

1974年から漢方のトップメーカーになり、現在も市場の8割を占めています。
医療機関で処方される漢方薬もほとんどがツムラです。

生薬の輸入は80%中国に頼っていて「ツムラ中国協力会」も設立しています。
これにより中国での生薬の栽培から加工技術の向上を図っています。

そして安全に生薬を生産するための基準「株式会社ツムラ 生薬生産の管理に関する基準」も明文化していることからも安心して利用できます。

クラシエ薬品株式会社

1893年創業でツムラに次いで人気を誇るメーカーです。
医薬品の他にも健康・美容・生活用品等も幅広く取り扱っています。

一部の生薬は「日本薬局方」基準と独自の規格を設定していて、品質確保と品質維持に細心の注意を払っています。
生薬の輸入元は中国の青島で、1988年には「青島華鐘製薬有限公司」を設立して日本の製造と同様の基準に基づいた生産を行なっています。

クラシエの漢方薬の粉はとても細かい粒状です。

小太郎製薬株式会社

1929年創業で、日本で初めて漢方エキス製剤の製品(錠剤や散剤)に成功した老舗の製薬会社です。
規模はツムラ等より小さいものの医療機関でも処方されることがあるメーカーとなっています。

生薬の産地にもこだわり、中国産でも産地を指定して独自の加工調整・品質管理を徹底しています。

日本産が良品とされている当帰(とうき)・山椒(さんしょう)・防已(ぼうい)・木通(もくつう)等の生薬は奈良・徳島等から積極的に取り入れいています。

小太郎製薬株式会社では、漢方の元になった書物に忠実に従い、化学薬品は一切加えていないのも特徴です。

メーカー毎の漢方の違い

上記3社や他の漢方のメーカーでも製剤過程に大きな差はありません。
安心安全で、厳しく管理された工場で品質の均一化も徹底されています。

ただし、成分や量・剤型(粉、顆粒の違い)が多少異なることから飲み心地や味にも好みが出ることもあるようです。

治療効果への大きな影響はありません。

日本薬局方とは

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第41条により、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めた医薬品の規格基準書です。

日本薬局方では、漢方によってどの生薬をどのくらい使うのかを厳密に定めています。

最後に

漢方薬は西洋医学と異なり、患者さんの体質や体調・季節等から総合的に判断して処方されます。

漢方薬は自然の生薬を使っているものの、体に合わない漢方薬を服用したり、飲み合わせが悪いことで気分が悪くなったり副作用が強く出てしまうこともあります。

また、同じ病名であっても患者さんの体質・体調等が異なることや、病名は違っても体質・体調等が同じであることで同様の漢方薬が処方されることがあります。

服用する漢方薬の量も多ければ良いというわけでは無く、値段も高ければ効くとは限りません。

そのため、自分で判断するよりは医療機関等で処方されることで、より効果のある漢方薬で治療・体質改善を図ることができます。