漢方でメンタルヘルス対策をして心も体も健康に

メンタルに関係する障害で悩む方は多くいます。熱が出たら寝てなければいけない、喉が痛くなったらうがいをしなければいけない、など、体の事ならばある程度の対処法が分かるものの、心となるとその対処法を悩んでしまいます。
そこで、漢方を使うことで、ゆっくりとではあるものの、心を落ち着かせてくれる効果を期待できます。現在の自分の心の状況に合わせて漢方を服用していってください。
しかし、漢方薬も多く種類があり、自分に合っていないと効かないこともあります。まずは専門医に相談して選んでもらうと良いでしょう。

メンタルヘルス対策におすすめの漢方

・加味逍遙散(カミショウヨウサン)
緊張や不安を感じやすい人におすすめの漢方薬です。
上半身を冷やす働きがあるので、頭にカーッと血が上ってしまっても、冷静にしてくれる作用が期待できます。心がなぜかざわざわとしているときなどにも効果的です。
また、メンタルが弱っているときの物忘れにも働きかけてくれるので、予防するのにおすすめできます。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
芍薬(シャクヤク)
蒼朮(ソウジュツ)
当帰(トウキ)
茯苓(ブクリョウ)
山梔子(サンシシ)
牡丹皮(ボタンピ)
甘草(カンゾウ)
生姜(ショウキョウ)
薄荷(ハッカ)

・温胆湯(ウンタントウ)
ちょっとしたことが気になってしまったり、不安になってしまうかたにおすすめの漢方薬です。
ストレスがかかりすぎると、胃腸の調子が悪くなり、食欲不振にも繋がりますが、そういう場合にも使える漢方です。
風邪の症状のときにも使用できるので、体力が落ちてしまっている場合でも働きかけてくれます。
【ブレンドされている生薬】
半夏(ハンゲ)
茯苓(ブクリョウ)
生姜(ショウキョウ)
陳皮(チンピ)
竹茹(チクジョ)
枳実(キジツ)
甘草(カンゾウ)

・半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
なんだか詰まった感じがするときや、情緒不安定なとき、ヒステリーを起こしてしまうときなどに使用出来る漢方薬です。
ノイローゼやめまいなど精神的に参っている場合には半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)がおすすめです。比較的よく処方される漢方薬でもあり、効き目もあり副作用がほとんどないので知っている方も多いでしょう。
【ブレンドされている生薬】
半夏(ハンゲ)
厚朴(コウボク)
茯苓(ブクリョウ)
蘇葉(ソヨウ)
生姜(ショウキョウ)

・柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
怒りっぽかったり、イライラが収まらない場合におすすめの漢方薬です。比較的体力の残っている人におすすめ出来る漢方薬なので、体調が悪すぎる場合などは避けてください。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
竜骨(リュウコツ)
牡蛎(ボレイ)
黄ごん(オウゴン)
大黄(ダイオウ)※この漢方を含まないメーカー有
半夏(ハンゲ)
人参(ニンジン)
茯苓(ブクリョウ)
桂皮(ケイヒ)
生姜(ショウキョウ)
大棗(タイソウ)

・柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)
これも、苛立ちを抑え、体の熱を取ってくれる働きのある漢方薬です。
こちらは、柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)と違い、体力が落ちた人にも使用できる漢方になります。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
桂皮(ケイヒ)
乾姜(カンキョウ)
黄ごん(オウゴン)
牡蛎(ボレイ)
瓜呂根(カロコン)
甘草(カンゾウ)

漢方で健康的に痩せよう

ダイエットと一言で言っても、今は様々なやり方があると思います。しかし、無理なダイエットをすると疲れが取れづらかったり、綺麗に痩せなかったりと弊害が出てきます。そこで、漢方を使うことで健康的に痩せるためのサポートをしてもらえます。
代謝を上げたり、むくみを取ったりという作用のあるものばかりなので、効果は出やすいと思いますが、他にも運動やストレッチなども一緒に行うことをおすすめします。

痩せるためにおすすめの漢方

・防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
痩せづらくなった人におすすめの漢方薬になります。胃腸に潤いを与えることで、便秘を改善し、むくみを取ってくれる効果が期待できるでしょう。18種類と多くの生薬を使っているので、様々な角度からお腹へアプローチしてくれます。
ただし、甘草(カンゾウ)を含む他の漢方薬と併用して飲むと、摂取しすぎによって偽アルドステロン症の副作用が出る場合があるので注意してください。
【ブレンドされている生薬】
防風(ボウフウ)
黄ごん(オウゴン)
大黄(ダイオウ)
芒硝(ボウショウ)
麻黄(マオウ)
石膏(セッコウ)
白朮(ビャクジュツ)
荊芥(ケイガイ)
連翹(レンギョウ)
桔梗(キキョウ)
山梔子(サンシシ)
芍薬(シャクヤク)
当帰(トウキ)
川芎(センキュウ)
薄荷(ハッカ)
滑石(カッセキ)
生姜(ショウキョウ)
甘草(カンゾウ)

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
冷え性におすすめの、基礎代謝を上げてくれる漢方薬です。基礎代謝が上がることで脂肪燃焼効果も期待でき、痩せやすい体へと変えてくれます。他にも、無駄な水分を出してくれるので、むくみのも効果的です。
冷えで悩んでいる方は、漢方だけでなく、自分の体である程度の体温調整を行えるよう暖房などに頼りすぎるのは極力やめましょう。
【ブレンドされている生薬】
当帰(トウキ)
桂皮(ケイヒ)
芍薬(シャクヤク)
細辛(サイシン)
呉茱萸(ゴシュユ)
生姜(ショウキョウ)
木通(モクツウ)
大棗(タイソウ)
甘草(カンゾウ)

・柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
ストレスや不安を緩和させてくれる漢方薬です。そのため、精神的に不安定になったときの過食を防ぐことが出来ます。イライラしすぎて食欲が収まらないと悩んでいる方にはおすすめです。
ただし、比較的体力の残っている人におすすめ出来る漢方薬なので、体調が悪すぎる場合などは避けてください。
【ブレンドされている生薬】
柴胡(サイコ)
竜骨(リュウコツ)
牡蛎(ボレイ)
黄ごん(オウゴン)
大黄(ダイオウ)※この漢方を含まないメーカー有
半夏(ハンゲ)
人参(ニンジン)
茯苓(ブクリョウ)
桂皮(ケイヒ)
生姜(ショウキョウ)
大棗(タイソウ)

・九味檳榔湯 (クミビンロウトウ)
下半身だけ太っている悩みのある方や、むくみで悩んでいる方にはおすすめの漢方薬です。
基本的には動悸や息切れにおすすめされるものではありますが、体の緊張を解き、体の老廃物を排出してくれる効果も期待できるものです。
【ブレンドされている生薬】
檳榔(ビンロウ)
厚朴(コウボク)
桂皮(ケイヒ)
紫蘇葉(シソヨウ)
陳皮(チンピ)
生姜(ショウキョウ)
甘草(カンゾウ)
木香(モッコウ)
大黄(ダイオウ)

便秘を体質から改善する漢方薬「潤腸湯」

潤腸湯は、その名の通り「腸を潤して便通をよくする」漢方薬です。習慣性の便秘にも一過性の便秘にも用いられます。便の水分が少なくなり、コロコロした硬いものが少ししか出ない場合や、腹筋が弱くいきんでも便を押し出せないという場合に、便を柔らかくしたり蠕動運動を促したりして便通を助けます。

潤腸湯の処方は、大黄、枳実、厚朴の3つで構成される漢方便秘薬「小承気湯」をベースとしています。下剤様の働きをする点は同様であるものの、大黄の瀉下作用をダイレクトに働かせる小承気湯と比べて杏仁、桃仁、麻子仁といった潤いを与える生薬を多く含みより刺激の少ない優しい処方となっています。高齢者や産後の婦人など体力のない方や、胃腸が弱く強い下剤が心配な方に処方されています。

潤腸湯の生薬について

・地黄(ジオウ)…補血・強壮の薬として名高く、貧血や虚弱体質の改善に使われます。

当帰(トウキ)…血を養い血行をよくする働きがあり、冷えや冷えによる痛みなどに有効です。血は身体の水分でもあるため、潤い不足の解消にもなります。

・黄芩(オウゴン)…肺と大腸の熱を冷まし、消炎・解熱に働く生薬です。

・枳実(キジツ)…胃腸機能を昂進する作用があり、蠕動運動を強めたりリズムを調整したりする働きがあります。

・杏仁(キョウニン)…咳・痰・喘息の薬ですが、肺と関係の深い大腸も潤し便通をよくします。

・厚朴(コウボク)…整腸作用、利尿作用があり、腹部膨満を解消して下痢を止めます。

大黄(ダイオウ)…清熱・消炎作用を持ち、急性腸炎・細菌性下痢に有効です。熱を持った胃腸を冷まし、便通を改善します。

・桃仁(トウニン)…血行を良くして炎症を鎮めます。腹部の膨満と疼痛にも効果があり腸を潤します。

・麻子仁(マシニン)…粘滑性があり、これによって腸の乾燥による便秘を改善します。

・甘草(カンゾウ)…鎮痙、鎮咳、抗炎症、潰瘍修復、抗アレルギー作用を持ちます。

潤腸湯の効能

「腸内の水分を多くして滑りを良くすること」をメインに、大腸の熱を取り、蠕動運動を促して溜め込んだ便を出すと同時に消化器官をめぐる「気血(エネルギーや栄養)」を補強して腸の働きそのものを改善するよう働きかけていきます。

潤滑油の役割を果たすのが、杏仁、桃仁、麻子仁です。いずれも植物の種子であり、その油分が便を柔らかくして動きを良くします。そして大黄、黄芩がその寒性の性質で熱を持った大腸を冷まし、蠕動運動を助けて排便を促します。

また、便秘は腸内が乾燥するために起こりますが、このような腸内の陽陰(寒熱)バランスが崩れてしまうのは身体の「気血」が減っていることを意味します。地黄や当帰が身体を潤すものでもある「血」の生産を助けます。それを桃仁が活血作用により、胃腸に行き渡らせて腸の乾燥を改善します。甘草は消化器官を滋養する代表的な生薬ですし、厚朴と枳実は生命エネルギーである「気」を動かす力があり、 便秘を起こす「熱」がこもらないようその流れを補助してくれます。 「便秘を起こしている胃腸の状態そのもの」にも働きかけ、改善してくれるのが潤腸湯です。

漢方薬の西洋薬との違いは「溜まったものを出すだけ」ではないというところです。

潤腸湯の使用法

煎じ薬を意味する「湯」という字がついてはいますが、現在ではその成分を濃縮乾燥した「エキス剤」が主流です。1日量を2、3回に分割し、食前または食間に服用します。

西洋薬の「下剤」のように、飲んだらすぐお腹が下るものではありません。効果が出るまである程度地道に服用を続ける必要があります。

副作用などはあるか

他の便秘薬や下剤との併用は避けるようにします。当剤を服用中に「センナ」や「キャンドルブッシュ」を配合したサプリメントも使用してはいけません。

また、配合生薬の「大黄」には子宮収縮作用があるため、妊婦の方は服用を避けることと、成分が乳汁中に移行することが知られているため、授乳中の方も服用を控えます。

「甘草」は大量摂取によりむくみや高血圧を生じることがあります。服用中はよく観察し、心配な症状があれば医師に相談してください。