老化は誰にでも必ず訪れるものです。

漢方での老化の防止は美容効果以外にも、体の機能を元気にしてより健康で過ごせるようにします。

東洋医学での老化防止

東洋医学でのアンチエイジングは”腎(じん)”の機能を改善させることが大切です。

腎…中国医学で腎は「生命力、活力の源」とされています。

アンチエイジング

黄帝内経(こうていだいけい)、霊枢(れいすう)といった中国最古の医学書には以下のような内容が記されています。

年齢を重ねると、五臓(ごぞう)の働きが衰えて、最後に腎の機能が低下、その後100歳の寿命を迎えると考えられています。

※五臓(ごぞう)とは肺・心・脾・肝・腎の五つの内臓。

●肝(かん)…気・血の流れを調整。血を貯蔵する役割もある。

・気とは
生命を維持しようとする基本的活力のこと。

・血とは
血液・ホルモン成分などを含めた体液の総称のこと。

●心…心身に血を送り出す。思考・精神活動も管理する。

●脾(ひ)…飲食物の消化の吸収。気・血・津液の精製・運搬。

※津液(しんえき)とは、体中の正常な水液の総称です。
これには唾液、胃液、涙、汗等が含まれます。

●肺…呼吸作用。気・血・津液を全身に送り出す。

●腎(じん)…生殖・成長発育。津液の貯留・排泄。精・気を貯蔵。

腎は生命エネルギーのもととなるものです。
発育を促進しる他、性行為、妊娠、出産等の生殖機能、若さの維持にも関係しています。

腎虚(じんきょ)

五臓六腑の”腎”が悪いことで老化・ホルモンバランスの乱れが起きると考えられています。

加齢の場合は、腎虚 (じんきょ)に該当します。

老化の症状

老化による症状には、足腰のだるさ、頻尿・排尿困難、老眼・白内障・視力の低下、耳鳴りや難聴、脱毛・白髪やシワ・皮膚のかゆみ、骨粗しょう症・歯や爪がもろくなる、健忘症、性機能の低下、食欲不振、便通異常等が挙げられます。

これらの症状で悩むときには、漢方専門医等の漢方に熟知した先生がいる医療機関や漢方専門店を訪ねると良いでしょう。

アンチエイジングのアプローチ

アンチエイジングの治療には、以下の3つのアプローチ法があります。

1.腎の強化

出生時に両親から貰ったエネルギー(気)の減少速度を遅らせます。

2.脾胃(ひい)の強化

※脾胃とは、脾臓と胃のこと。

飲食物からのエネルギー(気)を確実に摂取できるように消化器機能の弱りを治して食欲を低下させないようにします。

3.瘀血(おけつ)の改善

血液循環を改善します。

老化防止の漢方薬例

●柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

体格が良く体力のある人に用います。

竜骨と牡蠣等には精神を安定させる作用があります。
他にも強壮・解熱の薬効も含まれています。

みぞおちから肋骨の下にかけてものが詰まったような膨満感や、胸やわき腹が苦しい状態を伴う精神神経症状、精神不安、イライラ、不安、抑うつ、動悸、便秘、不眠、多夢、のぼせ等に使用します。

神経の高ぶりを鎮めて気力をつけることで心の状態を改善します。
冷え症や自律神経失調症、不眠症、うつ状態、高血圧や動脈硬化等と併発している耳鳴りにも効果的です。

さいごに

老化による体の諸症状の衰えは、体に合った漢方薬で”五臓の衰えの改善”して、いつまでも若々しく元気に過ごせるようにしましょう。