キリキリした痛みや鈍痛、ムカムカとした不快な感じなど胃の不調は様々です。胃の調子がよくないと集中力が散漫になったり食欲もなくなってしまいます。薬に頼るのもひとつですが薬膳の考えに沿って食物から胃の不調を解き放ちましょう。

胃の不快の原因

口から体に取り込まれた食物が食道を通ってまず到達するのが胃です。食物を受け入れて細かく砕き、胃液によって消化しやすくし、次の腸へと運ぶ働きを担っています。

胃の正しい気の流れは下方向への向きになります。この正常な気の流れが滞ることによって胃の不調が起こるとされています。胃がムカムカしたりする不快はこのためです。気血の流れが悪くなる主な要因はストレスと冷たい飲み物や食べ物を取り過ぎ、さらには暴飲暴食が挙げられます。

過度なストレスや悩み事があったときに胃が痛くなったり食欲がなくなったりするのはこのためだと言われています。さらに冷たい食べ物ばかり食べることで胃の気血の流れを悪くし、暴飲暴食で次々と食べ物が入ってくると、胃の消化や処理が追い付かずに痛みを発したり胃もたれを感じやすくなります。

胃の不快に効果がある食品

胃の不快感を解消し胃をすっきりする働きがあるもの、胃の気の上逆を改善する働きがある食材を積極的に摂ることで胃の不調を取り除きつつ快方へ向かわせます。

その主な食材はとうもろこし、にんじん、じゃがいも、里芋、白菜、りんご、大根、かぶ、キャベツ、パパイヤ、パイナップル、キウイなどがあります。パパイヤ、キウイ、パイナップルにはたんぱく質分解酵素が含まれているため生のまま食べることで消化を助けてくれます。たんぱく質分解酵素は熱に弱く、加熱すると働かなくなってしまいます。

胃痛改善に効果的な食べ方

胃が弱っている時は、調理法も胃に負担のないように心がけることが大切です。野菜は繊維を断ち切るように切って柔らかく煮ることで消化がよくなります。大根やかぶはすりおろして調理するとお腹に溜まっている未消化物の消化を促進して排出してくれます。生で辛味が気になる場合はスープに入れてみぞれ風にすると体の芯から温まります。

キャベツや白菜は生のまま千切りして食事の前に良く噛んで食べます。そうすると後から入ってくる油分や脂肪分を絡め取って排出するのに役立ちます。とんかつに千切りのキャベツが添えられるのはこのためです。

胃の不快時に避けたい食べ物

胃は口から入った食べ物が一番初めにたどり着く消化器です。食べるものによって不調をさらに悪化させてしまうこともあるため胃の調子が悪いときには以下の食材を避けるのが無難です。
極度に冷たい食べ物や飲み物、トウガラシやワサビなどの香辛料や刺激物などはともに弱った胃袋に刺激を与えてしまいます。

さらに繊維質が多く消化に悪いごぼう、たけのこ、れんこん、硬い肉、脂身の多い肉、胃に重さを与える脂をたっぷり使った揚げもの、砂糖たっぷりの甘味や塩分の強いもの、酸味の効いたもの、味付けの濃いものなどは避けた方がよいでしょう。

なるべく冷たすぎたり厚すぎたりするものは避け、おかゆやとろみのついたスープなどで胃をいたわることで、栄養を取りつつ胃の不快を開放へと向かわせることができます。