医食同源の考えをもとにした薬膳茶は季節ごとの不調を和らげて安らぎを与えてくれます。難しいくくりはなく、薬膳茶を楽しみつつ生活に取り入れて行きましょう。

そもそも薬膳茶とはどのようなものなのでしょうか。医食同源の考えをベースに、季節や体質に合わせたお茶のことで、使用する食材は、茶葉に限りません。例えば花や草、果実や豆など、その原料は多岐にわたります。

効果としては風邪予防、健康の維持、美容、リフレッシュなど、用途はその茶によってさまざまです。1種類の原料でも薬膳茶になりますが、数種類をブレンドすることでより効果が高くなります。お湯に入れて蒸らすだけのものや、数分間煮だしてしっかりと成分を抽出するなどその方法も様々です。

体の熱を冷まし喉の渇きをいやす緑茶

日常最も多く日本人に飲まれているお茶といえば緑茶です。茶葉には体の熱を冷まし、目や頭をすっきりとさせ、のどの渇きをいやす働きがあります。良い効果ばかりですが、緑茶は体を冷やす作用もあるため、寒がりや冷え性の方はできれば温かい緑茶を飲むことをおすすめします。喉が渇いたところに冷たいお茶を飲むことは体によくありません。

実は緑茶と紅茶は素の茶葉が同じものを発酵させて作ったのが紅茶です。したがって紅茶にも緑茶と同じように体の熱を冷ます効果が期待できます。

気持ちを落ち着かせてくれるバラ茶

バラの花を乾燥させたバラ茶は薬膳の世界では玖瑰花(マイカイカ)と呼ばれます。気をよくめぐらせ、血液の循環をよくしてくれるため、温かいバラ茶をゆっくりと飲むことで顔色がよくなってきます。イライラを落ち着かせ、ゆったりとした気分にさせてくれるため疲れた時に飲むと効果的です。
血のめぐりも改善するので、生理不順にも効果が期待できるまさに女性にうれしいお茶です。ゆっくりと香りを楽しみましょう。

血の巡りを良くしてくれる黒豆茶

黒豆茶は腎機能を高めて、胃腸を健やかにする働きがある黒豆茶はティーバックでも販売されています。乾燥させた黒豆をフライパンで焦がさないように香ばしい香りがするまで軽く炒り、飲む分だけカップに黒豆を入れて熱湯を注ぎ5分程待つだけで簡単に入れることができます。

黒豆は全身に血を巡らせ、質の良い血を補う働きがあります。ふやけて柔らかくなった黒豆もそのまま食べましょう。たんぱく質と皮のポリフェノールも丸ごと体に取り入れましょう。

むくみ改善が期待できるとうもろこしのひげ茶

夏になると出回るとうもろこしですが、とうもろこしそのものには疲労回復や余分な熱を排出し、むくみを予防する効果があります。丸のままとうもろこしを食べるほかに皮つきでとうもろこしを手に入れたらひげを捨てずにお茶にしましょう。

身から取り除いたひげは軽く洗ってフライパンで焦げないように炒ります。お湯を注いでとうもろこしのひげ茶の出来上がりです。甘い香りと焙煎したほんのり香ばしい香りはとても飲みやすく、むくみも改善してくれる夏にうれしい薬膳茶です。

腫れ、熱感、疼痛などを治療する働きもあるため、暑い夏に外で運動した後などに飲むと疲労回復効果やほてった熱を逃がしてくれる効果などが存分に発揮できます。