冬の悩みといえば空気が乾燥することによる肌の乾燥です。さらに喉や口内も乾燥し、厳しい寒さで抵抗力も落ち、風邪をひきやすくなってしまいます。冬を健康に過ごすための薬膳をご紹介します。

冬に効果的な薬膳食材

冬は空気の乾燥と寒さから風邪をひきやすい季節です。栄養のあるものを食べてたっぷり休養を取るほかに、発散作用のあるものを食べ、しっかりと汗をかいて悪い邪気を追い払うことが風邪を撃退する近道です。

風邪の邪気を追い払う食材にはいくつか種類があります。シナモンは漢方薬では肉桂や桂枝とも呼ばれます。発汗作用があるため、冷えによる関節痛や胃の痛みにも効果があります。体を温めて、体内の余分な水分を排出する働きが風邪予防に効果があります。

しそは寒さを散らして体を温める効果があり、風邪のひき始めのゾクっとした悪寒を感じたらしそを積極的に摂りましょう。気をうまく排出する効果もあるので嘔吐やゲップ、食欲不振などにも効果を発揮します。

しょうがやねぎは体を温める効果

しょうがは辛温性があり、ねぎやにんにくなど他の食材と一緒に組み合わせて使用することで発汗効果を高めたり、お腹を中から温める作用があります。寒さによる胃の痛みにも効果てきめんです。吐き気止めにもよく用いられ、さらに利尿作用も期待できます。

ねぎは生薬名では「葱白」(そうはく)と呼ばれ、体にたまった悪い気を発散させてくれます。発熱や悪寒の際の不快な症状にも効果があります。さらにねぎにはを温めて痛みを止める作用もあるので刻んでスープに入れれば風邪からくるのどの痛みに効果的です。ねぎは冬に旬を迎え、比較的安定した価格で手に入ります。薬膳効果も豊富で積極的に摂りたい野菜のひとつです。

二ラと桜えびの疲労回復パワースープ

【材料】
にら…40g
卵…1個
桜えび…3g
生姜(みじん切り)…1/2片
にんにく(みじん切り)…1/2片
昆布かつお出汁…2カップ
薄口しょうゆ…小さじ1
ごま油…小さじ1と1/2
塩…少々
粗挽き黒こしょう…少々
水溶き片栗粉
片栗粉…小さじ1
水…小さじ2

【作り方 】
1.ニラは4㎝の長さに切り、卵は割りほぐしておきます。
2.鍋にごま油と生姜とにんにくのみじん切りを入れて弱火で熱し、香りが出るまで炒めます。だし汁と薄口しょうゆを加えます。
3.沸騰したらニラと桜えびを加え、ひと煮立ちしたら水溶き片栗粉でとろみをつけます。
4.塩で味を調え、再沸騰したところで溶き卵をまわし入れ、一度沸いたところで火を止めて、器に盛りつけ粗挽き黒こしょうひいて出来上がりです。

血の巡りをよくし、体を中から温めてくれるにらは冬に食べたい野菜のひとつです。とろみのついたスープにすることでさらに温まる効果がアップします。桜えびは気力と体力を回復し、老化防止にも効果があることで知られています。香ばしいその風味はスープの味の要になりますのでぜひ入れてください。

卵は栄養豊富で桜えびと同じく疲労回復効果が期待できる、寒さに打ち勝つスープです。余ったらごはんを入れておじや風にすれば風邪で体力が落ちた時にも食べやすくなります。お好みで刻んだ生姜やネギを入れてもいいでしょう。