寒くて長い冬が終わり、訪れた春に心もウキウキしますが季節の変わり目こそ体調を崩しがちです。そんな春にぴったりの薬膳をご紹介します。

春の体の不調の特徴

春は『陽気』が増加する季節とされています。この陽気は我々人間の身体の気の巡りを活発化させてくれます。冬に内にこもった気持ちを少しずつ外へといざなってくれます。しかし、この気の流れが滞ってしまうと身体に不調が起こる原因になってしまいます。

気の巡りが悪くなると具体的には精神的にイライラしやすくなったり怒り、憂鬱やストレスがたまったりします。下痢と便秘を繰り返し、お腹にガスがたまってしまうなどの不調も起こります。

さらに血の貯蔵に影響が出ると具体的には目の充血や疲れ、乾燥、かすみ目、暗がりで見えにくくな
るなどの症状が出てきます。さらに筋肉のけいれん、しびれ、震え、関節が曲げ伸ばしがしにくいな度といった場合もあります。

これらの不調を整えるために薬膳を意識した食事が有効です。

春の不調に効く食材

気の巡りを良くする食材にはセロリ・春菊・パセリ・キャベツ・香菜、黒酢・鶏レバー・牛レバー・豚レバー・レモン・みかん・オレンジ・ゆず・グレープフルーツなどがあります。飲み物では菊花のお茶・ミントティー・ジャスミン茶・カモミールティーなどがあります。

血を補う食材にはクコの実・黒ゴマ・地鶏・人参・トマト・牛レバー・鶏レバー・豚肉
小松菜・ほうれん草・牡蠣・豚レバー・黒豆・あずき・いちご・ブドウ・レーズン・プルーン・ブルーベリーなどがあります。飲み物ではくこ茶・ほうじ茶・紅茶などがあります。

春キャベツたっぷりあさりのパスタ

【材料】
キャベツ…1/4玉
セロリ…1/5本
パスタ…1人分
あさり…10粒程度
にんにく…1かけ
オリーブオイル…大さじ4
塩…少量
鷹の爪…1本

【作り方】
1.あさりは砂抜きして、殻をキレイに洗っておきます。キャベツは食べやすい大きさにざく切りします。セロリは筋を取ってスライスします。にんにくはみじん切り、唐辛子は種を取って小口切りにしておきます。
2.フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにく、唐辛子を弱火で炒めて香りを出します。にあさりを入れ、白ワイン、塩、コショウを加えて、蓋をしてアサリの口が開くまで蒸し煮にします。
3.パスタは塩を加えた鍋煮沸かした湯で、指定の時間より少し短く茹でます。
4.パスタが茹で上がる2~3分前にキャベツをいれ、3のソースにからめます。途中茹で汁を入れてしっかりと全体にソースが絡んだら完成です。器に盛って粉チーズをかけます。

キャベツとセロリは気の巡りをよくします。春キャベツは巻きがゆるく、柔らかい葉質で甘みがあるのが特徴です。あさりはイライラや緊張をほぐし咽の渇きをいやしてくれます。新生活で慣れない環境下のストレスを薬膳を意識した身近なパスタで解消しましょう。

グレープフルーツの黒酢サラダ

【材料】
グレープフルーツ
黒酢
黒砂糖

【作り方】
グレープフルーツは皮をむいて小房から果実を外します。黒酢とはちみつをまぜてしっかり溶かし、グレープフルーツを混ぜてしっかり冷やして出来上がりです。

グレープフルーツと黒酢はともに気の巡りをよくしてくれます。白砂糖は体を冷やすのではちみつを使っています。炭酸水やミネラルウォーターで割っても美味しくいただけます。

高い美容・健康効果がある「漢方アロマ」とは

ストレスの緩和やリラクゼーション効果に期待できるアロマオイルは、近年「漢方アロマ」というものにも注目が注がれています。

「漢方アロマ」とは、古来の漢方と西洋アロマを融合させた画期的なアロマオイルです。

漢方アロマとは

「西洋アロマセラピーの考え」と「中国古来の漢方薬理論」を、最新のバイオテクノロジーによって融合させたものです。

経絡(けいらく)・経穴(けいけつ)を通じて体の必要な五臓六腑への即効性があり、香りによるリラックス効果だけでなく、体質に合わせた融合から「体と心のバランス」を取り戻すことに期待できます。

※経絡(けいらく)とは
「経」は経脈を、「絡」は絡脈というものを表します。
古代中国の医学において、現代で言う「代謝物質の通り道」として考え出されたものです。

※経穴(けいけつ)とは
中医学(注1)、漢方医学、経絡学の概念です。
体内の異常に応じて、体の表面に現れるもので、指圧、鍼、灸で刺激を与えることにより体調の調整、諸症状の緩和を図るものです。 一般には「ツボ」とも呼ばれています。

注1:中医学とは
中国3000年以上の歴史から得た「未防先防(病気になる前に治す)」の考えに基づく予防医学のこと。

漢方アロマのトリートメントとは

「経絡(代謝の通り道)・経穴(ツボ)」を刺激して全身のバランスを整えるものです。

●トリートメントの方法

1.体の特定の部分に異常が現れたとき、ツボが黒ずんだり赤みを帯びる、張りが無くなるなどの反応が出ます。

2.この反応部位が分かることで、経絡(代謝の通り道)・経穴(ツボ)をマッサージしたり「かっさ」で刺激を与えて、表面から各臓器にアプローチします。

3.このとき「漢方アロマ」も用いることで、香りでも「体と心のリラックス」に繋がります。
また、オイルは皮膚から経絡(代謝の通り道)を伝って体に行き渡ることからさらなる効果が期待できます。

これは「漢方アロマ」の成分が皮膚中の血液に入り20分ほどで全身を循環することで、各器官にアプローチできるのです。

そして「漢方アロマ」は高い美容・健康効果も期待できる優れものとなっています。

五行思想(ごぎょうしそう)とは

古代中国から始まった自然哲学の思想のことです。
五行説(ごぎょうせつ)ともいいます。

これは万物は木・火・土・金・水の5種類のからなるというものです。

●木・火・土・金・水とは

木:燃えて火が生まれる
火:燃えたあとには灰(土)が生まれる
土:土の中からは鉱物(金)が生まれる
金:金属の表面が冷えることで水滴(水)が生まれる
水:根から吸収されて木が生まれる

木・火・土・金・水は「互いに影響を与え合い、盛んになったり衰えたりすることで全てが変化し、循環する」とされています。

これは相性の良い関係を作ることで、より効果的な「漢方アロマ」が開発されました。

個人で学ぶ方法

現在「漢方アロマ」は、多くのスクールやサロンで学ぶことができます。

また個人でも「セルフキット」等を用いることで自宅で手軽に「漢方アロマ」の基礎知識からアロマの使用方法まで学ぶことができます。

「漢方アロマ」は血液だけでなく経絡(代謝の通り道)にも効果を発揮することから、美容・健康に興味のある人にもおすすめです。